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J.S.Bach の部屋     
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小・中学校の音楽室には、必ずバッハの写真が飾ってあった。「音楽の父」と書いてあったのを覚えている。私が初めてバッハの曲を弾いたのは、大学1年生の時、ギターでだった。曲は管弦楽組曲2番、50人程の編成だったが、今にして思うとビオラのパートだった。ポロネーズロンドが印象的で今でも時々口ずさむ。妙に惹かれるものがあった。その後ソロでも、リュート組曲無伴奏ヴァイオリンソナタ、や無伴奏チェロ組曲と出会い、のめり込んでいった。入り口はギターだったのだ。しかしオリジナルを聴いているうちに、ヴァイオリンで弾きたくなった。その後、横浜交響楽団でドッペルコンチェルトを弾いた、もちろんTuttiの2ndヴァイオリンで「カスミッシモ」だったが、天にも昇る気持ちだった。管弦楽組曲3番も弾いた。アマオケでこういうバッハをやるのは稀で、管楽器の出番が無いので、普通はやらないのだが貴重な経験だった。圧巻はヨハネ受難曲だった。声楽のソリストが7人、合唱団を従えて、さらにオルガンにチェンバロ、リュートまでいる壮大なバッハだった。この時は「ヨハネ受難曲」を弾いている「自分」に酔いしれた。ビオラを弾くようになって、最初に弾いたのが「無伴奏チェロ組曲1番」、チェロを弾くようになって最初に弾いたのも「無伴奏チェロ組曲」で、やはりバッハだった。チェロアンサンブルには「フーガの技法」を持ち込んだ。しかし難しくて一度も正確に合わなかった。というより、あまりに初心者の集団だった。弦楽四重奏にもフーガの技法を持ち込んだ。縦の線を合わせるのがなかなか難しいのだが、何とか最後までピッタリ合って胸がときめいた。
古典四重奏団の「フーガの技法」演奏会を聴く機会があった。この時ばかりは我が目を疑った。ステージに譜面台が無いのだ。何と弦楽四重奏で4人が全員・全曲暗譜なのだ。アンサンブルでは自分のパートだけ覚えていても合わせられないはずだからおそらく全パート頭に入っているのだろう。バッハの複雑な変化に富んだ旋律を記憶する頭脳に敬服した。4人のアイコンタクトは常にとられていて、要所要所でピッタリと合い、またかけ合っている。我々の「縦の線が合わない」などとは全く異なる別世界だ。すっかり虜になりすぐCDを買った。もちろん4人のサインをいただいた。古典四重奏団のバッハは素晴らしい
ピアノを習っていた頃、夜になると学校の音楽室で、平均率1番Preludeを弾いた。今、ギターアンサンブルでアベマリアをやると、つい無気にになってしまう。私にとって、グノーの旋律より「伴奏と思われている」平均率1番Preludeの方が重要なのだ。ブランデンブルグ6番もビオラの重奏でやるのが気分がよい。ブランデンブルグ3番はチェロでやるのがまた気分が良いが、11月の演奏会で弾くことができた。弦楽四重奏では「主よ、人の望みの喜びを」を弾いた。ビオラでの弦楽四重奏は初めてだったが、12月のティータイムコンサートで気持ちよく弾けた。曲を聴くときビオラのパートは、なかなか明確に聴き取れないものだが、結構いい動きをしているものだ。それを自分で耳元で聴きながら全体が聞こえるのでビオラでやる弦楽四重奏はまた格別だ。シンフォニエッタトウッティでバイオリンコンチェルト1番を弾いた。これはチェロなのだが渡された譜面はコンバスだった。全く同じ楽譜なのだ。それで家ではCDに合わせてコンバスでも弾いた。翌年バイオリンコンチェルト2番を弾いた。♯4つのE Durで難しいので、諦めていたが私の希望が通った。学生時代ギター部でやろうとして実現しなかった。難しくてできなかったのだ。1番より好きで、もう天にも登る気持ちだ。ギターアンサンブルで音楽の捧げ物「4声のカノン」を提案し、定期演奏会で演奏した。ギターはなかなかBachに向いているのだ。弦楽アンサンブルで新たに小フーガ」の弦楽四重奏版を演奏した。録音がきれいにとれたのでYOUTUBEにアップした。聴いてみてください。さらに弦楽アンサンブルでドッペルコンチェルトを演奏した。2人のソロはViolinの先生、私はViolaで参加した。これもYouTubeにアップした。現在はブランデンブルグ3番を練習中で、これはビオラで参加している           
私の大好きなバッハに「音楽の捧げもの」Musical Offeringがある。オルガンで弾く「3声のリチェルカーレ」、「6声のリチェルカーレ」、フルート、ヴァイオリン、チェンバロで弾く「トリオソナタ」、弦楽四重奏の「4声のカノン」がよく知られている。しかし詳しく知ると、バッハの機知に富んだ遊び心に驚きを覚え、他のさまざまな「カノン」の虜になった。楽譜も紹介しながら「音楽の捧げもの」の部屋にご案内しよう

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