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鎌池         初夏       



 
鎌池の入り口     水彩画                   ・

 小谷温泉山田旅館の真上方向、1,200m付近に鎌池がある。由来は鎌の形に似ていることからと言われる。鉈池(なたいけ)を隣にはべらせ、静かなたたずまいは魅力的である。80年代前半までは人に出会うことはほとんどなかったがバブルの頃、ここにゴムボートを持ち込む人や、釣り糸が散乱し、1m以上もある鉈池の鯉も姿を見せなくなった。そんな鎌池を憂いながら空き缶やゴミ拾いをしたのが今では懐かしい。写真家の林氏が写真集で紹介したこともあって、最近はアマチュア写真家と出会うことが多いが、鎌池は静かなたたずまいを取り戻し、魚たちも戻ってきた。冬には10m近い積雪という話だが、誰も立ち入れない世界になる。5月の連休でもまだ除雪が間に合わず、車で入れるのは5月下旬〜6月初旬。雪に覆われた鎌池は別世界だ。秋の紅葉もまた絶景!その年の気温変化にも左右されるが、ナナカマド、ハウチワカエデの深紅にブナの黄色がすばらしい。ブナ林亭のYさんとは20年来の顔なじみだが「夏の緑が一番だ」と、半年雪に覆われる地元の人の思いが伝わる。


初夏のブナ林亭        鎌池より天狗原方向      鎌池より堂津岳方向 


4月、雪に埋まるブナ林亭       5月、除雪・雪の壁

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つづく

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