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我が家のエコトイレ

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雨水 風呂の残り水活用システム

 退職したばかりの4月の頃、やたらに水道の使用量が増えていた。どうやら私が家にいる為、「トイレに流す水量」が大幅に増加しているらしいのである。以前から飲み水をトイレに流す不合理を感じていた。25年使った太陽熱温水器が壊れて放置していたが、タンクが使えそうなのでこれを活用して、トイレ用の「雨水&風呂の残り水活用システム」を自作した。ついでに水まき用の雨水タンクシステムも製作した。

  
雨水取り込み   タンク(1.5立方m)     ↑左オーバーフロー用 ・右はトイレへ

      満タンになるとチョロチョロ流れ出るのが見え、雨水管から下水へ入る

まず給湯パイプ・給水パイプ・屋根の太陽熱パネルへ送るパイプすべてを遮断した。タンクの最上部に2階ベランダからの雨水取り込みパイプと風呂水汲上げパイプを通し、最下部の水抜きバルブにトイレへの送水パイプを繋いだ。オーバーフロー用のパイプを横に伸ばし、満タンになったことが風呂場から確認出来るようにした。サイフォンの原理で水を送るため、タンクの上部約1/3が使用可能な水量となるわけだ。右の写真中央のバルブは、水まき用に取り付けたもの。

赤い矢印のパイプは雨水タンクから=左の写真のパイプと接続、サイフォンの原理で水が入ってくる

  
パイプ・トイレへ       は水道と雨水の切り替えレバー  風呂水汲取ポンプ雨水タンクへ  
赤いレバーの右はTOTOトイレのタンクへ
下部パイプ、左はウォシュレットへ/右奥は水道管に接続

 妻の心配は「ウォシュレットの水はきれいか?」ということ。「赤いレバーで雨水と水道水は完全に遮断されている」ことを理解できたようだ。写真のレバーは雨水側になっている。2008年6月12日に設置以来、水道に切り替えたのは3〜4回ほどである。とはいえ雨水ではまかないきれず、洗濯に使った風呂の残り水を、1000円のポンプで毎晩約300リットルくみ上げている。(水洗トイレの使用量が実感出来る)
水道使用量 昨年同月 昨年同月との差 水道料金
08 3・ 4月  47 3 44 + 3 3 11,974円 
 5・ 6月 42 3 46 ー 4 3 9,880円
 7・ 8月 32 3 48 ー16 3 6,723円
 9・10月 31 3 49 ー18 3 6,433円
11・12月 26 3 44 ー18 3 4,985円
09 1・ 2月 30 3 45 ー15 3 6,144円
 3・ 4月 30 3 47  ー17 3 6,144円
5・ 6月 30 3 42 ー12 3 6,144円
7・ 8月 32 3 32 ±0 3 6,723円
9・10月 33 3 31 +2 3 7,013円
  11・12月 30 3 26 +4 3 6,144円
'10 1・ 2月    27 3 30 ー3 3 5,274円
 3・ 4月 28 3 30 ー2 3 5,564円
5・ 6月 27 3 30 ー3 3 5,274円
7・ 8月 35 3 32 +3 3 7,593円 水まきが多かった
9・10月 39 3 33 +6 3 8,752円 洗車で数時間、水を止め忘れた
11・12月 29 3 30 ー1 3 5,854円
'11 1・ 2月    29 3 27 +2 3 5,854円
3・ 4月 26 3 28 ー2 3 4,985円
5・ 6月 27 3 27 ±0 3 5,274円
7・ 8月 32 3 35 ー3 3 6,723円 夏は水まきが増える
9・10月 34 3 33 +1  7,303円 9月も水まき
11・12月 29 3 29 ±0 3 5,854円
'12 1・ 2月    28 3 29 ー1 3 5,564円
結果は数字で出ている通りで、やはりエコシステムの効果は抜群である。
感想:  経費をケチり4m180円の細いパイプを使用したため、流水量が小さく、TOTOトイレのタンクが満タンになるのに4〜5分かかる。2人続けてトイレを使うと、2人目は流すのに待ち時間が必要な場合がある(4〜5分、力んでいれば問題はないが)太いパイプにすべきだったと思う。例年夏場の水まきで使用量が多かったが今年はエコシステムの効果大であった。水を大切にしようという意識が高まった。今のところ、汲み上げポンプを東京電力に頼っているが、近々太陽電池で動かしたいと考えている。


水まき用雨水タンク      水まき用蛇口設置
175リットル 1000円    サイフォンの原理で
風呂の残り水も送り込む       水が出る

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