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コントラバス修理室

長い間、どこかの倉庫で眠っていたというベースを先生からあずかった。さすがにあちこち剥がれていて、歪みがあるようだ。楽しい修理の始まり始まり。まず修理に使う道具から製作していく。あずかった以上は責任があるので慎重に作業しよう。

表板が剥がれている

これも表板が剥がれている

裏板が剥がれている
よく見ると、膠が相当劣化している。ざっと見て4箇所の剥がれがあるが、あちこち次々に剥がれて来そうに見える。この楽器を大金かけて修理するのはいかにも馬鹿らしい。私のところに来たのがうなずける。ますますやる気が出てくる。無料修理の始まり始まり♪♪

クランプで締める為の添え木を作る

100円ショップの曲線切り鋸

ベースの形に合わせた添え木
を両側分作る

バイオリン製作用の上質膠

膠を溶かす。65℃湯煎

膠を塗る

クランプで締める

狭い音楽室を楽器が占領!
練習ができる状態ではない

ピッタリ付きました

ここも治りました

ピッタリ完璧です
残念!
治したつもりが、他にも新たに
発見!表板にわずかなひび割
れがある。、合板を合わせた接
着が剥がれている。しかも虫喰
いがあるのだ!すべて合板、相
当の安物だ。だから倉庫に放っ
て置かれたのだろう。一気にテ
ンションが下がった。


表板の縁にひび割れ発見

ひびを辿ると虫喰いの穴が

殺虫剤を注入

ドライヤーで患部を暖める
膠のゲル化を防ぐ為だ

膠を塗ってクランプで締める
24時間待つのだぞ